2009-12-20

BookServer訪問記 « マガジン航[kɔː]

BookServerプロジェクトについてのブルースター・ケールへのビデオインタビューが面白かった。「No Apple, No Amazon, No Google」というのも。
BookServerプロジェクトというのは、出版社が直接デジタル出版にかかわり、また、図書館の貸し出しシステムもデジタル化するという、デジタル上の出版物の流通(販売、閲覧)を管理するというシステムである。インタビューの中での図書館所蔵の出版物のうち70%が著作権ありの絶版となっている出版物であるというのは驚くが、こうした出版物がデジタル化されて流通すれば、よいのだと思う。
考えたのだが、たとえば私、多分、数千冊の本を私蔵している。しかし、物理的空間(収蔵場所)に悩んでいる。オフィスがあるうちはよいが、定年で職場を離れたら、これらの図書を収蔵する場所はない。すべて、手放すしかないだろう。職場の図書館もすでに収蔵場所に余裕がないので、引き取れない。古書店にしても、引き取る価値のある図書であれば喜んで引き取るだろうが、私の所有する書籍は、そうした価値を持つものではない。
こうしたとき、デジタル化ができていれば、おそらくは、テラバイトクラスのHDDがあれば、すべて保存することができる。書籍は、コンテンツの存在感だけではなく、物理的な空間と重量という存在感があるわけだが、状況がかわると(空間に余裕がなくなると)、絶望的だ。本を解体して自己流のデジタル化(スキャン)をするという方法もあるが、これまた、とんでもない手間ひまがかかる。頭が痛いことだ。

BookServer訪問記 « マガジン航[kɔː]:http://www.dotbook.jp/magazine-k/2009/12/09/no-apple-no-amazon-no-google/

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