2006-05-28

ジェーン・ジェイコブズ追悼

Lessig Blog (JP)に「ジェーン・ジェイコブズ追悼」 (5月22日)という書き込みがあって、ジェーン・ジェイコブズが亡くなったと言うことを知った。ジェーンは自生的なコミュニティを重視し、都市計画を否定した。
われわれの身近なところでは近郊の住宅街だろうか。ターミナル駅はただ通り過ぎていくだけ。きれいな町並みができたが、近隣のつながりは守られたのだろうか。作られたのか。マンション住まいは快適だが、孤立的だ。典型的なのは、筑波学園都市だっただろうか。職住接近の街づくりが行われ、勤務先から自宅へと直結するグランドデザイン。飲み屋もパチンコ屋もなかった。自殺者が多くでたといわれた。最近は行ったことがないけれど、多少はよくなったのか。
私自身の体験でも、シンガポールの古い町並みを壊して高層ビル化をしていくこと、ビルの中層階にフードコート(人工的に屋台街がつくられ、中央の空間にいすやテーブルが並べられた)が作られていたのだが、居心地が悪かった。上海も同じだった。古い町並みで道にテーブルを出して夕食を食べている家族がいるその反対側は再開発のために更地になっていた。新しくなった町並みはこぎれいだけれど、ここには住めないと思った。北京も同じだった。
シドニーは、古い町並みを残しつつ、古い砂岩のビルの壁面を残しつつ内部を高層ビルに立て替えていた。確かにストリートレベルでは落ち着くのだが、それでも、ビルの中は、あまりにもあっけらかんとしていて、ツーリストの気分でしか楽しめないと思った。

Lessig Blog (JP):ジェーン・ジェイコブズ追悼:http://blog.japan.cnet.com/lessig/archives/002839.html
稲葉振一郎の「地図と磁石」:グローバル化と産業化の道の行方:http://hotwired.goo.ne.jp/altbiz/inaba/031202/textonly.html

IN-Law Newsletter編集WGブログ

最近、情報ネットワーク法学会に参加させていただいたのだが、これまで、リアルな研究大会のほか、メーリングリスト「IN-Law Newsletter」で不定期ではあるがニュースを流してくれていた(3年半で月二回発行で、順調に行けば年内に100号となる由)。学界に参加したのはメーリングリストからのメールを読んでいて必要を感じたからなのだが、このたび、編集部はブログをはじめるとのことである。

IN-Law Newsletter編集WGブログ:http://d.hatena.ne.jp/in-law-editor/
情報ネットワーク法学会:http://www.in-law.jp/


2006-05-18

Google Notebook

Google NotebookのFirefox extensionが出ている。早速ダウンロードして使ってみた。ウェッブ上の必要なテキスト部分をドラッグしておいて、notebookの「add」ボタンをクリックするとそこに入る。だから、これは、URLつきのメモ帳になるわけだ。ついでに、「edit」してテキストを消去してしまってもURLはのこるので、これは、URLだけをメモするときにも便利かも。
しかし、残念なことに、現時点ではMacOSXでは機能しないとのこと。

Google Notebook: http://www.google.com/notebook/

2006-05-17

新モノ好きの私

まず新モノのひとつは なんと言っても、MacBookだろう。名前がもうひとつと言われながらも、Proをはずした廉価版が出たらしい。[N]さんはもう予約したらしい。
[N]:「MacBook」購入!:http://netafull.net/mac/013656.html
アップル:http://www.apple.com/jp/macbook/macbook.html

さらには、SonyがだしたVAIO TypeU。モニタ部分をスライドさせて、キーボードを出してくるらしい。こちらはITmediaが書いている。
ITMedia:これがソニー流“Origami”か!?──新VAIO type Uを分解して、見た!:http://plusd.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0605/16/news002.html

どっちも心動くな。いやいや、MacBookの方は、すくなくとも9月以降、VAIOの方は、未定としておこう。

[追加]
[N]さん、やっぱり書いてきましたよ。VAIO!
[N]:スライド式キーボードの「VAIO type U」発表:http://netafull.net/pc/013669.html

2006-05-16

オープンソースと企業

CNETにFirefoxの開発に携わってきた現在Googleの開発チームに入るDarin Fisherへのインタビューが掲載されている。Darinは、Google入社前はIBMにつとめていたが、IBMでもまた移籍先のGoogleでも主要な業務はFirefoxであるという。両社ともDarinのFirefox開発への関与が自社の利益に結びつくと考えたからであろうが、従来の企業の発想であれば、自社に囲い込んでしまうことであっただろう。

インタビュー中で、Darinは、彼の移籍がGoogle独自のブラウザ開発に結びつくとのうわさが間違いであったと指摘しているように、むしろ、オープンソースのままにしておき、Googleとしては、インターネットコミュニティにおける知的財産として、そのままにしておくことのメリットが大きかったということだろう。

インタビューで明らかにできない事情があるかもしれないが、IBMからGoogleへの移籍が「自宅に近かったから」という風に答えていることも興味深い。彼のような開発者のロイアルティが企業に対してではなく、共有の知的財産への関与や家族であるということ、この辺りとても重要なことだと思うのだ(いや、そう思いたい)。


CNET:主要開発者が語るグーグルとFirefoxの深い関係:http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000055954,20111747,00.htm

2006-05-05

BlogInfluenceのバナー

BlogInfluenceのバナーを貼り付けてみた。残念なことに自動更新とはいかないようではある。前回(4/11)の得点が648点だったことを思うと、凋落はなはだしい。まあ、前回のが間違いだったような気がする。
Sig's View: Bloginfluence: http://sigs-view.blogspot.com/2006/04/bloginfluence.html

映像ソフトがフリー:フランスの事例

たけくま氏が「ソフトがただになる時代」として、フランスのテレビ番組のソフトがフリー(でもないようだが)で閲覧できるとしている。
たけくまメモ:ソフトがただになる時代:http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_5c98.html
b3annex:フランス国立視聴覚研究所(INA)がネット公開した番組10万本の衝撃:http://toshio.typepad.com/b3_annex/2006/05/ina10.html
フランス国立視聴覚研究所(Institut National de l'Audiovisuel)http://www.ina.fr/

2006-05-03

ブッククロッシングふたたび

5月3日の日経新聞朝刊の「文化往来」と言うコラムで「本に旅させる「ブッククロッシング」」という記事が出ていた。日本では、東京中目黒の古書店「カウブックス」が唯一の拠点なのだそうだ。
カウブックス:http://www.cowbooks.jp/newtop.html
Sig's View:ブッククロッシング:http://sigs-view.blogspot.com/2005/12/blog-post_24.html