Lessig Blog (JP)に「ジェーン・ジェイコブズ追悼」 (5月22日)という書き込みがあって、ジェーン・ジェイコブズが亡くなったと言うことを知った。ジェーンは自生的なコミュニティを重視し、都市計画を否定した。
われわれの身近なところでは近郊の住宅街だろうか。ターミナル駅はただ通り過ぎていくだけ。きれいな町並みができたが、近隣のつながりは守られたのだろうか。作られたのか。マンション住まいは快適だが、孤立的だ。典型的なのは、筑波学園都市だっただろうか。職住接近の街づくりが行われ、勤務先から自宅へと直結するグランドデザイン。飲み屋もパチンコ屋もなかった。自殺者が多くでたといわれた。最近は行ったことがないけれど、多少はよくなったのか。
私自身の体験でも、シンガポールの古い町並みを壊して高層ビル化をしていくこと、ビルの中層階にフードコート(人工的に屋台街がつくられ、中央の空間にいすやテーブルが並べられた)が作られていたのだが、居心地が悪かった。上海も同じだった。古い町並みで道にテーブルを出して夕食を食べている家族がいるその反対側は再開発のために更地になっていた。新しくなった町並みはこぎれいだけれど、ここには住めないと思った。北京も同じだった。
シドニーは、古い町並みを残しつつ、古い砂岩のビルの壁面を残しつつ内部を高層ビルに立て替えていた。確かにストリートレベルでは落ち着くのだが、それでも、ビルの中は、あまりにもあっけらかんとしていて、ツーリストの気分でしか楽しめないと思った。
Lessig Blog (JP):ジェーン・ジェイコブズ追悼:http://blog.japan.cnet.com/lessig/archives/002839.html
稲葉振一郎の「地図と磁石」:グローバル化と産業化の道の行方:http://hotwired.goo.ne.jp/altbiz/inaba/031202/textonly.html
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