2007-08-25

豪政府がWikipediaに介入?

今日の豪全国紙「the Australian」でも触れられていた。

Wikipediaは、記事をだれもが修正することができるわけだが、そのことが、Wikipediaの公正性を示すものであり、ある意味、意図的な書き込みおよび修正が問題となってきた。とりわけ、政治的な意図を持って書き換えを行うことについては、論外ともいえよう。
TechCrunchによると、Wikiscannerという組織が、組織的な書き換えをウォッチしていて、アラートを出したらしい。しかし、オーストラリア首相府は否定しているらしい(ABC News:http://www.abc.net.au/news/stories/2007/08/24/2014759.htm)。
オーストラリアは、今年に下院選挙が予定されていて、現時点では、与党の敗北が予想されている。こうした時点であるので、ひとしお問題が大きい。ただ、記事にも触れられているよに、野党第一党の労働党党首のケビン・ラッド自身、過去において、Wikipediaの書き換え疑惑があるらしい。ま、お互い様、といってしまえがそれまでなのだが。
オーストラリアでは、今年になって「ニュー・リフォーム」というアボリジニ対策が打ち出され、「子どもを守る」あるいは「アボリジニの健康を守る」というなんともコメント(もしくは、政策への反対)のしにくいことを理由にしていて、労働党もこの政策には反対していない。ただ、オーストラリアの「反差別法」では、特定の民族集団のみを対象とする政策は禁じられているはずであるのに、これを超越する手段もつかって、「ニュー・リフォーム」政策は施行されようとしていて、強権的な政権運営も、問題となっている。

TechCrunch Japanese:Wikipediaの編集が豪政界スキャンダルに:http://jp.techcrunch.com/archives/wikipedia-edits-cause-australian-political-scandal/

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