2007-10-14

人類学者の作戦参加とは何とも悩ましい

人類学者が占領後統治に関わることは、太平洋戦争後の日本統治にあたって米軍の一員(どのような資格であったか、明確な記憶がないし、調べてはいないが)として、アメリカの人類学者が関わったことは明らかだ。ルース・ベネディクトの『菊と刀』は戦争中に文献および日本軍捕虜へのインタビューによってまとめられたことは人口に膾炙しているが、その他人類学者(たとえば、ハーバート・パッシンをあげることができよう)が占領政策に関わったことは事実である。

NY Timesはアフガニスタンにおける同様の手法について取り上げている。人類学が、占領政策に使われようが、マイノリティの擁護のために使われようが、あるいはまた、アナーキスト人類学を標榜しようとそれは、自由であるのだが、各自の倫理観が改めて問われると言うべきか。

NY Times Oct. 5, 2007: Army Enlists Anthropology in War Zones: http://www.nytimes.com/2007/10/05/world/asia/05afghan.html?pagewanted=1&_r=2
Roger Lancaster responds to “Army Enlists Anthropology in War Zones”:
http://savageminds.org/2007/10/09/roger-lancaster-responds-to-army-enlists-anthropology-in-war-zones/

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