2009-02-04

謎の特許情報サイト

以前、雑誌で見た太陽光励起レーザーのことを書いたことがあって(注1、注2)、今もこれをキーワードとしてアクセスがある。
それで、たまたま、その後どうなっているのかと思って、Googleで検索したら、太陽光励起レーザーに関する特許情報に行き着いた。ところが、この「革命的発明と製品情報」というサイト(注3)、なんだか良くわからないけれど分野をとわずやたらと特許情報が掲載されている。このサイトが怪しいという指摘もあって(たとえば、注4)、よくわからない。私も最初は、たくさん特許を抱えるユニークな会社だなと思ったのだが、そうではない。そもそも、会社情報に行き着かない。
このサイトが外国人によって運営されているというが、それはそれでもよいだろう。また、特許情報は公開されるのが原則とおもうから、どういうかたちであれ、正確な情報が公開される必要があるとおもう。つまりは、知的財産権を主張するためにも、同時にそのプロモーションのためにも、公開する方にメリットがあるとおもえるからだ。
ところが、特許庁はトップページからは、特許の出願に関する件、知的財産権の保護のための啓発活動などについてのリンクが見られるが、ネット上のデータベースのかたちでは公開されていないようだ。しかし、「特許情報の閲覧は現金で料金を支払うようように」といった文言があって、きっと、窓口にいけば、公開されるのだろう。窓口でコピーをしたりすればコストがかかるが、データベースを公開すれば、ランニングコストは不要(データベースの構築や維持にはコストがかかるが)となるはずだ。これまた、公開する方にメリットがあるようにおもえる。たとえば、理化学研究所の産学連携ポータルサイト(注5)があって、そのなかに「特許データベース(R-BIGIN)」というリンクがある。使い勝手が今ひとつよくないが、公開情報に到達することができる。
「怪しい」サイトの跋扈は、特許庁がむしろ助長しているようにもみえるが、どうだろうか。

注1: Sig's View:マグネシウムと太陽光励起レーザー:http://sigs-view.blogspot.com/2007/06/blog-post.html
注2: Sig's View:太陽光レーザーが拓くマグネシウム社会:http://sigs-view.blogspot.com/2007/10/blog-post_12.html
注3: J-Tokkyo:革新的発明と製品情報:http://www.j-tokkyo.com/index.php
注4: スルッとKANTOの「なんでも掲示板」はてな支社:謎の特許サイト「j-tokkyo」を監視せよ!!:http://d.hatena.ne.jp/itarumurayama/20080521
注5: 理化学研究所:知的財産戦略センター(産学連携ポータルサイト):http://r-bigin.riken.jp/bigin/

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