先に、昨年夏に仕入れたオーストラリアのTelstraの4G端末のロックフリー化の失敗をレポートしたが、オーストラリアのあと、ニュージーランドで購入したアクセスポイントについての顛末を追記しておきたい。
ニュージーランドでは、3Gで通信するZTE製のMF65をSpark(NZ Telecomのショップ名)で購入した。同国では、4Gのカバーできるエリアは限られていて、また、たとえ、3Gでも電波の届かないエリアがある。まあ、日本の8割ほどの国土面積に450万人の人口ではそのインフラ整備状況はやむをえないところ。だから、3Gのアクセスポイントが必須である。
この機種は、外見はSpark専用なのだが、もちろんロックフリー。都合のいいことにAPNなどの設定は自動でやってくれる。ニュージーランドからの帰りオーストラリアでSIMを差し替え、確認できた。
私にとって、問題は日本である。わたしは、IIJ MioのSIMを持っていて、ネットワークはDocomoではあるものの、APNが異なる。SIMを差し替えると、このMF65は自動でDocomoのAPNを読み込みに行ってしまう。当然ながら、同じネットワークでもそちらのAPNではIIJ Mioにはつながらない。成田から名古屋に帰る成田エクスプレスや新幹線で、iPhoneを使ってAPNの書き換え(IPアドレスをブラウザに書き込んで、MF65の管理画面に入るということ)を試みたがうまくいかない。諦めて、自宅のMacのWiFiでMF65の管理画面にアクセスして、IIJ MioのAPNを書き込むことができた。デバイスの違いで出来たのか、あるいは、iPhoneのときに見落としたのか・・・。
わたしの海外用のiPhoneは国内では同じくIIJ MioのnanoSIMを差していて、これは、昨年夏に、オーストラリアのTelstraのSIMに差し替えたときにトラブった。それは、IIJ Mioのプロファイル(APNの設定が含まれる)が邪魔をして、Telstraのネットワークを拾えないのだ。現地では、このプロファイルを削除(「設定」→「一般」→「プロファイル」→IIJのそれを削除)し、逆に日本に帰ったらこのプロファイルをインストールしなくてはいけない。このことは、以前、書いたことがある。