2010-01-28

ホソカタムシ!!?

今朝の日経新聞の文化欄に「ホソカタムシ」について、生物分類学者の青木淳一さんが書いている。子供のころのこだわりが、研究者としては、ダニに焦点を当てたものの定年退職を契機に、子供のころのことが思い出されて、「ホソカタムシ」の採集を再開、出版にまでに至ったという。
これを読んで、?、なんだ「ホソカタムシ」って。という疑問。私は、残念ながら昆虫少年でなかったし、昆虫のことはよく知らない。知らない虫の名前をみつけて、なんだろう、と思った次第。
たまたま、ネットを検索していたら、同じく、この「ホソカタムシ」のネーミングにひっかかったブログを見つけたので、面白いと思って、書いてみた。このブログは、商標についてのもので、ネーミングについての登録をめぐって書かれていて、ほかの項も面白いのだが、それはそれとして、「ホソカタムシ」にかんしては、商標として考えた場合、ネーミングの要素についてのコメントであった。
「ホソカタムシ」というのは、「ホソ」+「カタ」+「ムシ」なのか、それとも、「ホソカタ」+「ムシ」、あるいは、「ホソカ」+「タムシ」なのか。ほかにもあるかもしれない。カタカナの連続は想像力を刺激するが、そもそも、動植物の和名のつけ方は面白い。今はなき「恩師」、かれは、生物学者であったが、全くその文脈ではなく、私たちとハイキングしているようなとき、生物学プロパーではない我々との会話がふとおもいだされた。たしか、「イヌノフグリ」に関する話題であったと思う。「イヌノフグリ」という名付けは、まことに珍妙ではあるが、その趣旨の形状が、犬のタマタマににているといったものではあったか。この「イヌノフグリ」は在来種であるがそこに、外来種の「オオイヌノフグリ」は入ってきて、駆逐されようとしているという。「オオ」+「イヌノフグリ」というわけである。「イヌノフグリ」にはほかにも似たようなネーミングがあって「タチイヌノフグリ」である。「タチ」+「イヌノフグリ」ということで、花穂が立ち上がっているからのネーミングか。
その時の会話は、少し記憶が薄れているのだが、動植物のネーミングで類似(形態的に)している植物の和名に、「モドキ」を接尾辞的につけるとか、「イヌ」を接頭辞的につけるとかの例が見られるという話題に関連して、じゃあ、「イヌノフグリ」に似た植物に「イヌ」+「イヌノフグリ」あるいは、「イヌノフグリ」+「モドキ」、さらに、「イヌ」+「イヌノフグリ」+「モドキ」なんてのがあるのか、いやいや、さらに「イヌイヌノフグリモドキ」+「ジャナイ」なんてのがあるんじゃないかと、大いに「命名」の奥深さについてのの話題に浸ったものであった。この時の話題に付き合った、後輩がいるので、コメントしてくれるといいのだが。

ちなみに、関連して調べてみると、下に引用してあるが、「イヌビワハマキモドキ」という蛾(だとおもうが)が、相当のつわものである。「幼虫はイヌビワ,ホソバイヌビワの葉を食べる」とあるのだが、この植物自体が、「イヌ」+「ビワ」とおよび「ホソバ」+「イヌ」+「ビワ」なんである!さらに、この蛾の名前に「モドキ」がついている。謎めいた昆虫だ!「イヌ」+「ビワ」+「ハマキ」+「モドキ」と読み解けるが、じゃあ、「ハマキ」ってなんだ?しかし、さらに検索を続けると、もっと混乱するのだ。なんじゃこれ!「ホソ」+「ハマキ」+「モドキ」+「ガ」!これって、何?!

昆虫類(生きているものに限る。)か、薬剤か。 - 名古屋の商標亭http://blog.goo.ne.jp/aigipattm/e/1fc49b59b1debc4dd14719b65ec7e62d
ウィキペディア:オオイヌノフグリ:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%83%8E%E3%83%95%E3%82%B0%E3%83%AA
イヌノフグリの仲間の種子散布:http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/inuno-huguri-shusisanpu.htm
薬草に親しむ:イヌを含む植物名:http://www.eisai.co.jp/museum/herb/familiar/dog_plant.html
イヌビワハマキモドキ:http://mushinavi.com/navi-insect/data-ga_hamakimodoki_inu.htm
ホソハマキモドキガ科(Glyphipterigidae)種一覧:http://www.jpmoth.org/Glyphipterigidae/Aindex.html

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