電子出版にはステークホルダーが多様に関わっているわけだから、現状(出版元が各種のフォーマットの電子出版を行い、それとタイアップしたベンダーが各種フォーマットを競う。くわえて、ベンダーは機器と組み合わさっているわけで、当然のことながら、見えるものと見えないものがでてくる。
これは、ドツボではないか?紙ベースの出版を見ると、このあたりは何の違いもない。まさに歴史の問題ではあるのだが、何とかならないものか。
出版元(さらには、著者)の目的は、最大多数の読者に共通のフォーマットでコンテンツを届けることにあるのであって、差別化は、別の論理であるはずである。このあたり、誰が調整するのかわからないが、大げさに言えば「知の共有」にかかわる重要な問題である。従来の紙ベースの出版であれば、文字が読めて、それ相応の負担が出来れば(できなくとも)、情報を入手できるのだ。
時間の問題かもしれないが、過去の標準化問題に照らして、そろそろ、一歩前進してもらいたいものだ。
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