2010-12-29

ハブ空港には種類がある : アゴラ - ライブドアブログ

ハブ空港になる資格は、もう一つ、ソフト面を忘れることが出来ないと思う。それは、乗り継ぐのに、楽だ、楽しいという二つの「楽」である。最初の「楽」は、乗り継ぎのことがあるので、物理的なネットワークの問題があることは確かだが、もう一つのネットワーク、つまり、インターネットへの無料接続環境である。もう一つの「楽」は、エンターテインメントがあるということだ。

具体的には、引用のブログにならい、成田と仁川を比べてみよう。確かに、地理的な状況から、成田が北米へのハブとして機能し、仁川がアジアへのハブとして機能しているのだが、先にあげた二つの「楽」はどうだろう。まず、ネットへの無料接続環境は、成田は壊滅である。ラウンジに入るしかない。エコノミー客はこの対象ではない。一方、仁川は、これは、どこでもというわけではないが、かなり広い範囲でWiFiを拾うことが出来る。これは、大きいのではないだろうか。もう一つは、トランジット客のためのエンターテインメントが用意されているのは仁川の方だ。民族衣装を着た行列が、結構頻繁に往来しているし、各所に韓国文化を教えるブースが設けられている。いずれも、実践的なのだ。たとえば、習字や切り絵などを教えてくれる。また、韓国の食文化を楽しむことが出来る。1時間以上のトランジット客にとってみたらとても良い印象が残るのではないか。そして、トランジット客は次には韓国を訪問したいと思うかもしれない。

こうした、ソフト面の充実が、便数の充実よりも何よりも重要なのではないか。観光日本を唱えるならば、ハブ空港(いや、乗り継ぎ便のある空港がどこでもというべきだろう)は、こうした企画立案力が重要だと考える。

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