2006-03-05

テーラーメード医療

日経新聞のサイエンス欄(2006年3月5日)に「遺伝子で食品選ぶ:摂取量を管理し疾患リスク回避」との見出しの記事(奥野由美子の署名記事)がある。この記事のキーワードは「一塩基変異多系(SNP:Single Nucleotide Polymorphism) 」である。この記事の要旨は以下のとおり。

「遺伝子多系性の解析」:http://members.at.infoseek.co.jp/bunseiri/

最近遺伝子研究が進み、栄養素の代謝の違いを分析して食材や料理の量をコントロールして高血圧や脳梗塞の疾病リスクを減らしたりできるようになってきている。欧米ではSNP(上記)の解析によって食餌管理を実践する人々がすでに約3万5千人いるという。

アメリカの遺伝子検査サービス大手ジェネレックス社の日本支社が日本人にあった遺伝子解析の手法を開発し、サービス展開を開発中である。トップページのリンクは大きく二つあって、ひとつが上記の「栄養遺伝検査」であるが、もうひとつが「親子鑑定」である。後者のリンクはアメリカのGenelex社のそれに張られている。日本では前者のほうがリアリティがあるということか。

ジェネレックス日本支社:http://www.genelex.jp/

別のところでも書いたが、人類の移動をめぐるNational GeographicのGenographic Projectの検査キットを申し込んだところ(すでにキットが届いているがまだ検査していない)、口内粘膜の採取ツールが届いた。頬の内側を60秒こすり、ツールの先端を小さな容器に入れて返送すると、Y染色体とミトコンドリアDNAを検査してくれる。遺伝子解析によってSNPがどのような分布をしているかを元に、SNPの移動ルートを教えてくれる。


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